喧嘩というか言い合い(笑)
小学校低学年の生徒さん
時々、ご機嫌斜めでのレッスンになりますが、ある程度は様子を見ながら言いたいことを言ったり、相手の様子を伺い、言うとおりにしてみたり。
駆け引きとでもいうのでしょうか、空気感を見ながらのやり取り。
しかし、こちらも人間。
こうやって弾いてみて、と言いながら弾くと、私の手を払う。
もう一度弾いてみて、と言っても無視。
しまいには、椅子に座り、横を向いてしまい、完全無視。
そのうち、ぐちぐちすね始める。
さて、どうしたものか。
そんな時、相手のことは関係なくレッスンを続けるか、はたまた諭すように話をするか、こちらからも喧嘩を仕掛けるか(笑)
その対応はその時によって違いますが、悩みどころです。
私、嫌われてるのかな?
教え方が悪いのかな?
性格が合わないのかな?
などいろいろ考えますが、この手紙を貰うと、どうも嫌われてはなさそうだ(笑)
30分の個人レッスン、人間対人間のやり取り、はたまた熱いバトル♪
練習してきたのに、思うように弾けない悔しさからくる態度
あまり練習してなくて出来なくて、ただいじけてる態度
これは1回聴けば分かります。
友達関係や周りの事で嫌なことがあったとか、体調がすぐれないとか。
きっと生徒さんの心の中にもいろんなジレンマがあると思いますが、私は私の考えで進めるしかないので、悩みながら30分のレッスンの中で何か1つでもその生徒さんが得るものがあるといいなと思い、言葉がけや、時には意見を言います。
伝わること、伝わらないこと、その時には通じなくても、いつか気づくこと、それが音楽以外の事であっても、感じたことは伝える様にしています。
ピアノを教えるのが私の一番の仕事。
でも時には、ピアノ以外の事でも、その子の側にいる一人の大人として、その子の成長過程に関わっている一人の人間として必要なことは伝えます。
相手の意見も聞いて、真剣に言い合って喧嘩します。
言いたいこと言い合ったら、あとは仲直り。
悔しいけど、私の方が何十年も長く生きてるので、こちらから仲直りの合図を出します。悔しいけどね(笑)
そのあとは、空き時間や、夜お風呂につかりながら一人反省会。
言い過ぎたかなー
言葉がきつかったかなー
泣かせっちゃったなー
嫌われたかなー
もうレッスン来なくなっちゃうかなー
最後はフォローしたけど、もっとああ言えば良かったかなー
来週は笑顔一杯の楽しいレッスンにしたいなー
と、次の週にその生徒さんの顔を見るまでドキドキなのでした。
ピアノの先生の中では、きっとあるあるだと思いますが、果たして何が正解なのか、
20年以上この仕事をしていても分かりません。
私の中の一つ大切にしていること。
私は生徒さんを子供としてではなく、一人の対等な人間としてみています。
子供だから、とか、まだ小さから、とかは一切思わず、一人の個として尊重しています。
それは私自身が子供の時に感じたこと。あ、この人私の事子供だと思って、わからないと思って適当な事言ってごまかそうとしている、というのを時々感じたことがあったから。
子供は敏感です。察します。
なので、こちらもいつだって真剣に向き合います。
そうじゃないと、信頼関係は生まれませんから。
何が言いたいかと言うと、私は生徒さんと音楽を通じて関わるのと同時に、その人の人生に関わっているという意識を常に持っているという事。
そして私の人生も、そんな生徒さん一人一人と関わる中で、彩を与えてもらっているという事。
そんな素敵な仕事をさせて頂いているという事です✨